暑い日が続く8月初旬に白馬村公民館を訪問しました。ちょうど白馬村出身の永原選手がパリオリンピックに出場し、パブリックビューイングで熱い声援が送られた翌日でした。教育委員会は、役場の隣、保健福祉ふれあいセンターの3階にあり、お話をお聞きした館長の太田さんや公民館主事の田中さんは生涯学習スポーツ課の所属となります。白馬村では、公民館独自の学習室等はなく、ふれあいセンターやウイング21といった、村の施設を利用して講座等行っているそうです。公民館の職員が外に出ていくというスタイルです。
県内屈指の観光地である白馬村は、村主催や民間団体主催のイベントも多く、公民館は共催等で協力しているため、一年中行事でお忙しいそうです。そのような中でも、公民館主催の講座も多く開催されていて、「白馬山麓めぐり」(全4回)やスノーシューも取り入れた「里山道中・歴史紀行」(全7回)等、白馬村ならではの講座もあるそうです。公民館では、三年間開催した講座はサークルへ移行することを推進していて、多くが活動を継続し、その活動は文化祭での発表へとつながってるとのことです。また、公民館で講師を募集して講座を開設する、というパターンもあり、うたごえ教室等が生まれています。
白馬村で大きな地震がおこってから10年になります。震災を忘れないために、公民館では、2017年から信州大学と協力してアーカイブ作りをしています。また、震災アーカイブサポーターの育成にも取り組み、多くのサポーターが村内外で経験を引き継ぐ活動をしています。
公民館という建物があり、学習室や音楽室で講座が開かれている様子をこれまで見学させていただいてきましたが、白馬村では、様々な場所で公民館活動が行われていて、村全体が公民館となっているような印象でした。